2010年6月21日月曜日

ちめんかのや(地面下の家)

本日はいつもの”OEARAI HAIKEN”ではなく、
”TATEMONO HAIKEN”でいきます。
今回のギャラリーは素晴らしく個性的で
紹介させていただくことにしました。

きっかけは”ながれほし市”。
その時、知り合いになった”狩野岳朗”さんの
絵画展【ある航海】を観に行きました。


ターメリック色の土壁にシダが覆い、
まるでジブリ作品に出てきそうな雰囲気のある家です。

元々個人宅だったのですが、
現在はバー兼ギャラリースペースとなってます。

ちめんかのや(地面下の家)
建築家、”斉藤裕”氏のデザインです。

沼袋駅から新青梅街道に出て、
小道に入った静かな場所にあります。


まず入口が良く分らない・・
周りをうかがうと奥に回り込むように
階段があり扉があります。

扉を開けるとすぐ地下に降りる階段。
この時点でものすごくいい雰囲気が漂ってます。
降りてみると、、、


じゃーーーーん!
観たこともない空間が広がってます。
なんと家の真ん中に”井戸”!!

ちゃんと水が張ってあり時間が経つと、
上の竹筒から水がしたたり落ちるんです。

静かな落ち着いた空気が流れていて
この空間では時間が止まるよう。


内装はオーナーの趣味。
民族の椅子や机をはじめアンティークな小物がズラリ!!

実は全て売り物らしいのですが、
言われなきゃ絶対気づかないと思います。


ギャラリーには奥の階段を登ると、
そこは雰囲気が全く違う明るい空間。

天井は丸みがあり、壁との間に扇状の隙間があり
そこから陽の光が差し込んできます。


真ん中の電球を中心に、
狩野岳朗”さんの作品が展示されてます。
原宿や高円寺で個展を重ねて、
今回の”ちめんかのや(地面下の家)”は初めてのこと。

ポートフォリオをオーナーにみせると
「じゃあいつにする?」と
いきなり言われ今に至るそうです。(笑)


この作品は、ワックスペーパーに
日本顔料で描いた芸術アート作品。
色とマチエールが印象的。

侘び寂びが漂っていて、
アンティークショップなどに
飾るとものすごくマッチしそうです。

ワックスペーパーとは、パン屋さんなどで
パンを包む時に使う紙で水をはじく特徴的な紙。
蝋引き加工をすることで味わいのある
テイストに仕上がるそうです。

顔料をのせるために色々工夫して
描いているそうです。

個人的にはこの個展の象徴ともいえる作品
ではないかと思ってます。


自分が一番気に入った絵は、
錆びた排水溝をクローズアップした絵。
それは直接ご本人に聴いて観て下さい。

ワックスペーパーの絵画の他に、
キャンバスに描かれた油絵も飾られてますよ。


ご丁寧に作品を案内して下さった後に、
また地下に戻って待ち合わせの時間迄ここで過ごすことに。

ここから階段がさらに下にのびています。
この空間はワインセラーなど食べ物など貯蔵してます。

ここはまさに秘密基地!
色々見てまわりたくなる衝動にかられます。


この写真の奥がカウンターバーになってます。
通常日曜日はお休みですが、
狩野岳朗”さんの個展期間のみ日曜日が開いており
伝説の”暗やみカフェ”もとい”昼やみカフェ”がオープンしてます。


”暗やみカフェ”とは高円寺の百音で超期間限定で
オープンしていたカフェのこと。

上の写真のような豆電球の明かりのみで
オープンしていたのですが、
教えていただいた時には終わっていました(泣)


そしてこれが伝説の”暗やみコーヒー”。
今は”ながれほし市”でしか飲めませんが、
飲み終わった後の余韻がすごく美味しくクセになります。

個人的に個展と同じくらい楽しみにしてました。
「美味い!!」

ごちそうさまでした!!


そしてこの机は、何百年前の族長のベッドとのこと。
「ここで何代もの族長が天に召されたんだろうね。」
そこで飲むコーヒー、、、
なんとも味わい深い味がしました。


− ある航海 −

狩野岳朗 KANO TAKERO 絵画展

in ちめんかのや

2010年6月9日〜7月18日

6月26日 SATOKO LIVE 20:00頃〜
<なげ銭LIVE 予約不要>

ちめんかのや(地面下の家)

住所:東京都中野区江古田4−11−2 【地図
TEL:03−3386−3910

営業時間:平日:19:00〜24:00
      日:12:00〜19:00頃
休館日:月曜日
*平日はBarでのご注文をお願いします。

2010年6月20日日曜日

BONDS


随分と随分と久しぶりの更新になってしまった、
OTEARAI HAIKEN。
お店に行く度、お手洗いは観るのですが
なかなか個性的なお手洗いはない感じです。

ずっと前に行った【BONDS】。
バーではありますがピザを代表とする
ご飯系もとても美味しく知る人ぞ知るお店なのです。

お手洗いもサスガの個性的。
打ちっぱなしコンクリートのお手洗いで
壁にはポスアーやフライヤーが貼られています。

長めの洗面台の端には、
BONDSのフォントレリーフオブジェ、
フォトフレーム、観葉植物など
絶妙なバランスで上品さを漂わす
アーティスティックなお手洗い!

このブログのテーマ、”お手洗いは店のもうひとつの顔”
まさに象徴するかのようでした。

「GREAT!!」

何時間でもいられる素敵なお手洗いでした。


BONDS

住所:東京都杉並区高円寺南2−21−6 B1F 【地図
TEL:03−5306−5799

お手洗い:男女共用
広さ:約3畳
雰囲気:アーティスティック
便座:洋式
ウォシュレット:無
清潔感:◎

2010年1月31日日曜日

SPICY SOUP CURRY BAR TRIP


またまたすごいセンスのお手洗いを発見してしまった。
あれこれ語る前にまずはコチラ(献立なんだろっ)を観てください。

分かります?
カラーコーディネーターの方は
一発で気づいちゃうと思いますが、
”赤と緑”なんと壁紙が”補色関係”になっているのです。
拍手!!

まさにお手洗いは”お店の裏の顔”が証明された瞬間です。


この【SPICY SOUP CURRY BAR TRIP】は
カレー専門店なのですが、店内からすでにパンク、ブラックムービー
一色ですごいセンスを『ビリビリ』感じます。

そしてお手洗いに入ったら、これもんでしょ。
もう感動しちゃって、中でひとりテンションあがってました↑↑

1.5畳位のちょうどいいスペースに
ポスター、フライヤーのレイアウトデザインが
言葉失うほど、、ほんとにスバラシイィィ!

壁全面に貼るのではなく、
密集させたり、アンバランスしてみたり、
レイアウトすることによって、
お手洗い全体がGREATなバランスになっているんです。


そしてよく観ると、なんと若い頃の紳助さーん!
「こんなとこで何やってはるんですか!?」
とつっこみをいれつつ、、、
他にもスターの若い頃のポライド写真が
黄色い額に入って飾られてました。

またそれがセンスがいいんだ!!
一見ポラロイドって濃〜いいイメージになりがちですが
適度なバランスとカラーセンスで
お手洗いにとけ込みつつ、それでいて目を引くんです。

床はモノトーンチェック、
照明はガラスのアンティークテイスト、
入口付近には黄色い額の鏡、
全てが完璧!
そして店内とのカラーバランス。

ここまで色を使用しレイアウトデザインすることは
すごい難しいと思います。
写真でもモノクロにしてしまえば
それなりにかっこよく見えてしまうと同じように
単色系統でレイアウトしてしまえばオシャレになります。

しかしこの店のようにパンクポスターなど
サイケデリックカラーをここまでオシャレに
まとめあげるデザインセンス、、

脱帽!完敗!感服!
「はっ、はああーーーおみそれしました。」
もう何もいうことはありません。


SPICY SOUP CURRY BAR TRIP

住所:東京都杉並区高円寺南3-44-17【地図】
TEL:03-6794-8619
交通手段:JR中央・総武線 高円寺駅から徒歩5分
営業時間
[平 日]18:00~24:00
[土日祝]11:30~14:30 18:00~24:00
定休日:水曜日


お手洗い:男女共用
広さ:約1.5畳
雰囲気:サイケデリック
便座:洋式
ウォシュレット:有
清潔感:◎

2010年1月20日水曜日

極楽町食堂(高円寺)

久々の更新です。
この日はブログの友達の方と
極楽町食堂に行ってきました。

変わった屋号ですよね。
お手洗いも期待できそう。

忘れない内に即効で
お手洗いに籠りました。

2畳位の縦長のスペース。
左には洗面台。
奥には洋式の便所。

便器に向かって
左には暖かい光の
照明とお香がたいてありました。

下から当てられる
照明(間接照明)は
お手洗いに多く見受けられるスタイル。

明るすぎず、若干暗めの演出が
とてもリラックスできる空間になってます。

右にはポイコカードとむき出しのトイレットペーパーがひとつ。
フライヤーがとばないように置き石代わりになっているのがミソ。

壁にはメニューが『ズラッ』とラインナップ。
便座に座ると丁度目線ぐらいで、
じっくりここでメニューを決めるのもありかも(笑)

洗面台はとてもモダンでシンプル。
排水口に白石が置いてあるのも
ささやかなオシャレです。

そして洗面所横のスペースがGOOD!
籠に入っているペーパーをジャバラにした瓶で
挟むことで取りやすくしてくれてます。
このアイデアがスゴイ!

ワインの瓶だからオシャレだし、
1枚ペーパーを取ろうとすると、
摩擦で瓶が歯車のように回るんです。
COOOOOOL!!


高円寺にはまだまだカフェなどいっぱいあるので
時間はかかりますがじっくりまわってみたいです。
乞うご期待!


日本人的亜細亜茶房酒家
極楽町食堂

住所:東京都杉並区高円寺南3−47−8 2F 【地図】
TEL/FAX:03−3314−7190
定休日:月曜日
席数:34席
貸切:可
駐車場:無
禁煙・喫煙:全面喫煙可

お手洗い:男女共用
広さ:約2畳
雰囲気:下からの照明がすごく落ち着きます。
便座:洋式
ウォシュレット:無
清潔感:◎